アメリカ生まれ、両親はともに日本育ちの日本人、なうちの子ども。
この記事では、幼稚園へ入園するまでの言語や、入ってからのことについて書いています。
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はじめに
外国で暮らしている我が家。
この記事では、子どもが幼稚園へ入園するまで、家の中で使っていた言語や、入園後どんな様子だったのかなどについて書いています。
入園前のこと
まず、入園前はこんなふうでした。
家の中での言語
我が家は夫婦ともに日本人ということもあって、家の中で英語は使っていませんでした。
それは子どもが生まれてからも変わらず、日常会話は、すべて日本語で。
将来、現地の学校へ通うことになる子どもには、一応、たまには英語の絵本を読んだり、英語の歌のユーチューブを見てもらったりはしていたものの。
なるべく私の英語の発音を覚えてほしくなかったので、読み聞かせはほぼ日本語の本でしていました。
テレビは、そもそもすごく多く見ていたわけではないし、一番見ていたのは、ちゃれんじについてくるDVDだったから、やっぱり日本語の方が圧倒的に多かったかな。
ユーチューブは、そこまで多く見せていたわけでもなかったです。
家の中では、そんな状況でした。
外でもあまり英語を使わなかった
2019年生まれのうちの子どもは、コロナ禍で育ちました。おまけに、
- 親の知り合いが少ない
- 親戚は、誰一人アメリカにいない
- デイケアなどにも、一度も預けなかった
- ベビーシッターさんに来てもらったこともない
- あと多分、子どもの性格もあるかも
というような理由で、子どもは、家族以外の人にあまり慣れていませんでした。
お砂場で遊んでいても、誰かが来ると、
と言うし、公園でも絶対に私の手を離さなかったですし、親に似たのかそんな性格でした。
なので、3Kではまず外の世界に慣れてもらうことを一番の目的として、通ってもらおうと思っていたのですが、そんな話はさておき。
入園前まで、家でも外でも、英語はほぼ使わない、そんな生活をしていました。
入園前に教えた英単語
そうやって、ほぼ日本語のみの生活をしていたので、子どもが使っていた英単語は、
- Hi
- Hello
- Bye
くらいだったんじゃないかなと思います。
ところが、『NYのとある幼稚園|3Kの申し込みから入園までと用意したもの』で少し触れたのですが、入園前に提出する書類の中に、トイレに行きたい時どう言うように教えていますか、というのがあって。
そこで、あわてて、この3つだけは入園前に言えるようにしておきました。
- おしっこ(pee)
- うんち(poo)
- お水ください(water, please)
できなくても大丈夫だよ
上で書いたように、
- できれば日本語も少しはできるようになってほしいし
- 私は英語の発音に自信がないし
なので家の中では、ほぼ日本語でずっと過ごしていました。
それでいい、と思って育ててはいましたが、いざ幼稚園が始まると思うとやっぱり気にはなって。先生方や、同じような環境で育った知人などに「大丈夫かな?」と聞いてみました。
するとみんな口を揃えていうのが、
「まったく問題ないよ、すぐに慣れるから。子どもは吸収がほんとに早いよ。」
という言葉でした。
だから100%安心、というわけでもなかったですが、子どもはきっと大変だけれど、なるようになってもらうしかないかな、という気持ちでいました。
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入園後のこと
ここからは、入園後のことを書き留めておきます。
いざクラスが始まって
入園してから、担任の先生にも、家で英語を使っていないという話をしておきました。
その時、担任の先生は、そんな子いっぱい見てきたし大丈夫だよ、心配しなくていいよ、みんな大丈夫になるから、と全く問題ないといった様子でした。
また、
と、食べる、寝る、お水、などなど、基本的なことの絵が描かれているカードがあるんだよ、とも見せてくれて、いろいろ工夫する準備はあるように見えました。
それでもやっぱり、子どもは、もちろん最初はいろんなことが分からなかったでしょうし、
って言っていたこともあって (切なすぎました)。
だけど、時間が経つにつれ、徐々に、言っていることがそれなりに分かるようになってきたようです。
学年も途中になると、先生からも、
と言ってもらえるようになりました。
子どもも、
とも言ってくれるようになって。
たくましくならざるを得ない状況で申し訳なかったですが、なんとか適応してくれてありがたかったです。
面談時の思い出
とはいえ、やっぱり子どもは大変だったと思います。
忘れられないのが、3Kで初めて先生と面談をした時のこと。先生と子どもが会話している姿を、そのとき初めてちゃんと見ました。
先生が子どもに話しかけて、子どもは先生の顔を一生懸命に見て、理解しようとして、うなずいたり声に出したりなど反応をして。
そんな子どもの姿と懸命な目を見たときには、涙が出そうになりました。
何を言っているのか全然分からない言葉を、こうやって幼稚園で一人でがんばって聞いてきたんだな、と。
大人の私でも、アメリカであるクラスに通っていた時、先生の言っていることが半分は分からなくて、みんな何に笑っているのか分からなくて、それだけでも大変だったので。
全く分からず通った子どもは、本当にがんばってくれたんだなと思います。
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一年通った結果
そんなこんなで、なんとか最初の1年が終わろうとしている頃。
『NYとある幼稚園の3K|園でのエピソードー学び編』でも書いたのですが、クラスを変えて先生も変わるという出来事がありました。
それでもすぐに慣れてくれたようで、新しいクラスでは、写真を撮る時に変顔をして先生を笑わせる、くらいのことはしていたようです。
シャイな性格なりに、英語の環境にも慣れてもらえてよかったと思うのと同時に。もしも日本語の環境だったら、いくらシャイでも、もう少しコミュニケーションを取れていたかもしれないとは思うので、そこは親の都合で…ごめんね。
また、子どもが通った3Kのクラスには、スペイン語しか話さない子どもがいたようでした。
と先生が教えてくれたお友達も、ずっとスペイン語でうちの子に話しかけてくれていたらしくて。
同じように英語が全く分からない生徒が何人もいる、という状況だったのは、うちの子にとってちょっとラッキーだったかもしれません。
そんなわけで、うちの場合は、1年間通った結果、あーやっぱり、家で英語を教えておけばよかった、とはならならなかったかなと思います (子ども側の気持ちは、大きくなって聞いてみないと分からないですけどね)。
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まとめ
私は、バイリンガル教育について書かれている本を読みだしたのは、子どもが幼稚園に入ってから、と遅くて。
入園前は、自分の経験と、自分の英語の能力から、家にいる間は日本語で育てることにしていました。
何が正解だったのかは、もっと年月が経たないと分からないとは思うのですが。
この記事を書き直しているキンダーの学年では、英語もちゃんと話せているし、日本語も不自由なく使えているので、今のところは、あの頃子どもと自分を信じてよかったかなと思っています。
ちなみに、初めが肝心と思って家で英語を教えなかったおかげで、幼稚園で覚えて来てくれる英語の発音はすごく良く聞こえるかも (親バカ目線も入ってます)。
私の発音学習が間に合って、子どもに教えられれば、それが一番良かったのかもしれませんが、ちょっとできなかったので、、仕方ありません。
最後に思うこととして。これまでと同じように、これからも、できることはできるように、やれることはやれるようにしつつも。まぁなるようにやっていくしかないかな、という気持ちでもいます。