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NYの幼稚園は無料で通えるの?|はじめての幼稚園

NYの幼稚園は無料で通えるの?|はじめての幼稚園

NY市では、3K for All という政策があるらしい。
それって何?無料ってほんと?
分かったことや実際のところについて書きました。


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はじめに

初めて通う、幼稚園。親としても分からないことだらけでした。

そもそも、月謝、保育料がめちゃめちゃ高いということだけは聞いたことがある。本当に高いのなら、通わせられないかもしれない?だけど、無償化が進んでいるっぽい記事も読んだような。

そこで、調べて分かったことと、実際どうだったのかを記事にしました。


3K for All を調べてみた

3K for Allという言葉を、街中の看板などで見かけたことがあって。

こんな文字が書かれているものです。3K for All について、調べてみました。

ちなみに、下で紹介する記事によると、Pre-K for all と 3K for all はデブラシオ前市長の政策だったようです。


2022年の時点で

NY市では、3K for All という政策があるというのを、なんとなく目にしたことがありました。

どうやら3Kの無償化が進んでいるらしい、という程度しか知らなくて、本当に無料なんだろうか?と調べてみたところ。

2019年生まれの子どもが2022年の申し込みをする時点では、

  • 申し込んだ人がみんな無料で入れる district/学区
  • みんなが無料で入れるわけではない district

があるらしい、と分かりました。

うちが住んでいる場所は、申し込みをする時点では、まだ全員が無料で入れるわけではない district でした。誰もが無料で入れる学区は、まだ多くないみたいで。

NY市の説明会で、

3Kについて、今は、申し込みをした全員が入れるとは限らない。

と言っていたのは、こういうことだったようです。


割り当て数のこと

全員が無料で入れるわけではない、ということについて。

今回、この記事を書くにあたって改めて調べてみると、

  • 富裕層が多い地域は、無料の割り当て数が少ない
  • 割り当て数が少ないので、ウエイト・リスト待ちになる人が多い

一方、

  • 貧困層が多い地域は、無料の割り当て数が多い
  • 申し込む人は割り当て数よりも少ないので、シートが結構余っている

という問題が起こっているようです。

参考


高い保育料

例えば、上にあげたニューヨーク・タイムズの記事に出てきた、アッパー・イースト・サイド(マンハッタンにある富裕層が多い地域の1つ)の2人の子どものお母さん。

3Kに申し込んだものの、ウエイト・リスト288番などという結果だった。ということは、無料の3Kに通わせるのは無理。

デイケアに、もう年間 $80,000(今の1ドル140円換算だと、1,120万円!) を払わなくて済んだらいいなと思っていたのに、と書かれていました。

上のポリティコの記事でも、NY市では、高いところでは月に $3,500 かかると書かれています。

前に、とあるブルックリンの外れの方にある私立の付属幼稚園の学費をただの興味で調べたことがあるのですが、そこは確か年間6万ドル(1ドル140円換算だと、840万円)でした。

マンハッタンの有名なところとかだと、きっともっとするんでしょうね 。なんて全然知らないで話してます。

うちが住んでいるのは全然高級な地域じゃないのですが、それでも、1年通った近所のスクールへ夏休みに預けるとしたら、1ヶ月1,700ドル程度(1ドル140円換算で、約24万円)と言われました。

夏休みは無料ではないので。

それを違う地域に住む友人に話したら、安いねってびっくりしてました。

もう感覚がおかしくなりそうです


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うちの結果

さてそんな、本当に行けるのかもよく分からない無料の3Kに、まず申し込むだけ申し込んでみました。

その結果。

第一希望はウエイト・リスト入り (30番目くらい) になりましたが、第二希望のスクールには無事に入ることができました。

どちらも、行けたら無料で通えるところだったみたいで。無事、月謝などを何も払わないで1年間行くことができました。

家で過ごすよりも、たくさんのことができるようになり、いっぱい成長してもらえたので、ありがたかったです。


朝食と昼食も無料

また、NY市の公立学校では朝食や昼食も無料で出してもらえるので、本当に無料で通うことができます。

厳密にいうと、うちの子が通った3Kは、公立学校ではなくデイケアで、NYCEEC というDOEと提携している私立の幼稚園だったのですが、朝食なども公立学校と同等の扱いになるようでした。

*NYCEEC については、こちらに書きました。

*NYCの学校では、朝食と昼食が無料でもらえます。

Students attending school in person will be offered free breakfast and lunch daily in school. ー NY市のサイト より


夏休みも、子どもは朝食と昼食を無料で受け取れるという制度があるようです。悲しいことにNY市は貧困の差が激しい、という事情もあるのかもしれません。

そういえば、夏休みに市のプールへ遊びに行ったら、職員の人が帰る人みんなに「無料のご飯持っていかない?」って声をかけていました。興味本位で受け取ったことがあるのですが、思い返せば、あれはこの一環だったかな。

参考:Free Summer Meals より、

New York City Department of Education's Free Summer Meals program is designed to provide children and young adults with a healthy alternative to junk food. The Free Summer Meals program provides free breakfast and lunch at schools, parks, pools, libraries, and food trucks in all five boroughs. 

Breakfast and lunch are available for all children ages 18 and younger and all people with disabilities, regardless of age, who participate in special education programs.

** No identification or application is required **


実際にかかった費用

そんなわけで、ランチ代も月謝も払うことなく、無料で通わせてもらいました。

*ランチってどんな感じだったのかということは、『NYとある幼稚園の3K|園でのエピソードー食べ物編』に書いています。

その他、家で用意するものは、『NYのとある幼稚園|3Kの申し込みから入園までと用意したもの』で書いたようにほとんどなかったので、ありがたいことに、本当にあまりお金は必要なかったです。

次の学年の Pre-K からは、公立の学校へ通いました。そこでは、おやつは持参してねとか、寄付しませんかなどのイベントがあるので、無償化とは言っても、必要な費用も学校によって様々なのかなと思っています。


まとめ

この記事では、NY市の幼稚園の無償化についてまとめました。

入園前は、本当に無料で通えるのか、申し込みはどうやってするのか、など初歩的なことすら分かりませんでしたし、子どもは人に慣れていないし、言葉の問題もあるし、家族みんながそれぞれ大変だったかなと思います。

といっても、親の方の大変さは、子どもに比べれは大したことはないですが。

それなりに、なんとかやってこられて、無事3Kの1年間が終わって、ほっとしています。