観光列車に乗って、紅葉を楽しむ旅に行きました。
と言っても、紅葉を楽しんでいたのは、子どもより親のほうかな。
アメリカの紅葉の景色や、電車や、キウイベリー狩り。楽しい雰囲気が伝わるとうれしいです。
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はじめに
ということで、お出かけしてきました。
いまニューヨーク市に住んでいる我が家。ふだん乗る電車といえば地下鉄なので、子どもはきっと、電車の外は暗いものだと思っているんじゃないかな。
- 外の景色が楽しめる電車もあるんだよ、と体験してもらえたらいいな
- 電車に乗ってもらえれば、あとはまぁだいたいでいいね
相変わらずそんなゆるい感じで、お出かけをしてきました。
子どもはといえば、夏に海を見に行ったときより少し成長しました。
- 食事は幼児食に
- 自分の気持ちなどを少し上手に話せるようになってきた
- 車酔いはきっと変わっていないと想定
そんな子どもと行った、観光列車に乗る旅。紅葉も楽しめて、キウイベリー(ベビーキウイ)狩りも体験出来て、楽しく過ごせました。
観光列車でアメリカの紅葉を楽しもう!
観光列車と紅葉狩りの旅、まずは観光列車のことを書こうと思います。
行き先はジム・ソープという街
ジム・ソープの場所
と思って、ニューヨークからそんなに遠くない Pocono Mountains/ポコノを軽く調べてみました。
すると、ポコノ周辺で観光列車に乗れるって書いてある!観光列車の名前は、Lehigh Gorge Scenic Railway。ホームページはこちらです。
どうやら、電車が離発着する駅は、ペンシルベニア州のジム・ソープ(Jim thorpe)という街にあるみたいです。
ニューヨーク市からだと、ニュージャージー州を抜けてペンシルベニア州へ。車で大体2時間半くらいの場所になります。
訪れる観光客数が全米2位?!
ジム・ソープって、かつては、ナイアガラの滝に次いで、一年に訪れる観光客の数が2番目に多かった場所なんだそうです。電車の中でアナウンスされていました。
調べてみると、確かに、
Once the second most popular tourist destination in the country right behind Niagara Falls, the town of Jim Thorpe is …
って、書かれていました。
駅前からトロリーバスが出ていて、街の中を観光できるようです。ざっと調べた感じ、良さげなレストランもありそうだったし、電車の駅付近の雰囲気もすてきで、のんびりできそうないい街でした。
紅葉のピークは10月頃
紅葉がきれいな時期は10月で、訪れる人も多く、10月は観光列車の本数が増え、逆に乗車時間は短くなるのだそうです。FAQSのページによると、普段は行って帰って70分のところ、10月は45分に。アメリカでも、それだけたくさんの人が紅葉を楽しむんですね。
私は11月に入ってから訪れましたが、まだ人はけっこう多かったです。紅葉がきれいだな〜とは思いましたが、確かに、もう葉っぱが散ってしまっている木もあったので。10月はもっときれいなんだろうなぁと思いました。
観光列車のこと
チケット購入時間と駐車場事情
事前にチケットのネット予約はできないので、当日、駅で購入するようにと書かれていました(2021年11月現在)。私が行った日の列車は、11時、13時、15時発の3本。15時の電車に乗るため、14時過ぎに駐車場に行きました。
駐車場は駅のすぐそばにあります。ただ、駐車場の結構奥の方まで行かないと車が止められなくて、この人数が電車に乗れるのか、若干不安になりました。もし今日のチケットが買えなかったら翌日かなぁという考えもチラッと浮かびましたが、無事、15時発の電車のチケットを購入できました。
よく考えたら、駐車場は、13時の電車に乗っている人たちの車もあるし、トロリーのお客さんも止めているのかも。そう考えると大丈夫なのでしょうが、一瞬ひやりとしてしまいました。 ちなみに、駐車場の料金は、キオスクで払うシステムでした。
電車の座席の種類
座席の種類は、3種類ありました。
- Standard Coach
- Open Air Coach
- The caboose
それぞれ、一般的な座席の車両、窓がなくオープンになっている車両、グループ用、という感じです。
オープン車両は、FAQSのページによると、5月から10月までと書いてありました。ですが、11月初めに行ったときに、まだオープン車両もあったので、本当のところはよく分かりません。cabooseは、4月なかばから99月まで、6人までのグループが買える席なんだそうです。
オープン車両の方が子どもは喜ぶかな?と思いましたが、少し寒かったのでちょっと迷っていました。そこで、チケットを買うときに聞いたら「寒かったら座席の方に移動してもいいよ!」とのこと。なので、窓なしのチケットを買いました。
結局、ずーっとオープン車両で外の景色を見ていて、座席の車両の方へは移動しませんでした。
オープン車両には、大人だけのグループもいたし、小さい子から大きい子まで子連れのグループもいたし、どちらも多かった印象です。
出発前の一コマ
この駅では、戻ってきた電車が停車してお客さんが降りた後に、運転車両を切り離し、反対側に連結するところを見ることができます。
*乗車中、折り返し地点でも同じ光景が見られます。
私たちが行ったときは、13時発の電車が14時過ぎに駅に戻ってきて、列車の運転部分が前に。そして、次の15時のお客さんが乗れるようになっていました。
早めに乗り込んだら、まだ出発しないから、駅でお手洗いを済ませてね、と駅員さんがみんなに話していて。確かにちょっと寒いので行っておかないと。電車の中にお手洗いもあるようですが、駅入り口のビジター・インフォメーション・センター建物の中にもありました。
そういえば出発前に、電車の中でピザを食べている人たちを、ちらほら見かけました。
と感じた、一コマでした。
観光列車に乗ってみた
乗り込んだとき、どっち側に座るのがいいのだろう?と迷いました。いざ出発してみると、進行方向の向かって右側に川が流れていて、どちらかというとそちらの方が見応えがあるのかな、と。左の山側も、もちろん、きれいはきれいです。左側には小さな滝も見えるし。ただ、本当に小さい滝です。アナウンスも「ほらね、小さいって言ったでしょ」みたいに言っていたくらいでした😅。
この観光列車は、ジム・ソープの駅を出発して、Lehigh Gorge State Park 州立公園に入り、折り返してきます。先ほども書いたように、電車は、終点に着くと、先頭の運転部分を切り離して、隣の線路を使って先ほど後ろだった方に持ってきて、連結。そして、そのまま同じ線路を帰ってくる、というかたち。
なので、行きも帰りも、同じ方向を見ることになります。
オープンの座席は立っている人が多く、自由に左右に移動していました。が、混んでる時期の一般的な車両の座席だったらあまり移動できないかも?そういう場合は右側に座ることをオススメかもしれません。もしかして夏だと、木で川が見えにくいところも多いのかもしれませんが。
観光列車は、川のそばを走り、橋の上を通ったり。きれいな景色が続きました。
この観光列車、どの駅員さんもフレンドリーでした。乗客も、きれいな秋の雰囲気の中、みんな穏やかそうに感じられました。我が家はみんな、というか車内のほとんどの人たちは、もうずっと立ちっぱなしで、窓際に張り付いていました。
子どもに電車に乗ってもらいたい、という目的で乗りましたが、大人にとっても、楽しい経験になりました。
キウイベリー狩り!
ここからは、キウイベリー狩りの話に移ります。
リーハイトンという街
リーハイトンと州立公園
ジム・ソープから車で10分ほどの場所にある、リーハイトン(Lehighton)。ジム・ソープ周辺で、子どもによさそうなホテルを調べて、たまたま予約が取れたホテルがリーハイトンにありました。
*ホテル選びについては、こちらの記事で書いています。
そんな場所で、ファームを見つけて、キウイベリー(ベビーキウイ)狩りをしてきました。今回は寄れませんでしたが、この街のBeltzville State Park という公園も良さそうだなと思ってました。
リーハイトンで食事
旅先のホテルで、おすすめのレストランを聞くことが多い私たち。今回は、ここにデリバリーしてくれるのは2軒だと言われて。もらったメニューを見ると、
あまり頼む気分になれなくて、仕方なくネットでリサーチすることにしました。
それで、Lorenzo Pizza Kitchen And Wine Barというレストランを見つけて電話をしたら、デリバリー出来ると言ってくれたので注文!パスタやティラミスなどを頼んで、食事は、ホテルの部屋でゆっくり楽しみました。
部屋ではくつろぎながら食べられるし、子どものこともなんか気が楽なので、これはこれで気に入っています。子どもが小さい間は、旅先のホテルで、デリバリーしてもらって食べることが多くなりそうと思ってます。
ファームでキウイベリー(ベビーキウイ)狩り体験
キウイベリー(ベビーキウイ)狩り!
そもそもは、せっかく出かけるので、電車の他にもどこかに寄りたいな。
ということで、近くにファームがないか探してみました。
そして見つけたのが、Spring Mountain Farms というところ。到着したら、看板にKiwiberries Picking の文字があって。
お店の人に聞いてみると、いま、キウイベリー狩りならできるらしい。キウイベリー(ベビーキウイ)って、アメリカでも日本でも、コストコで手に入る美味しい果物、と聞いたことがあったから気になってた!
試食をさせてもらったところ、美味しくて、キウイベリー狩りをすることにしました。
子どもにとって、自分で採ったものを食べるという経験は楽しかったようです。
家に帰ってから、キウイベリーを指差して「これが食べたい」と催促していましたし、食べているときに、自分で採ったね!というと、「とった、とった」と言って、本当に嬉しそうにしていました。
大人にとっても、いい時間になりました。
お店の様子と買ったもの
お店では、洋梨ではないアジアの梨やリンゴなど、果物やお野菜なども売られていました。言ってみれば、どれも、オーガニックです、という風貌ではありましたが。例えば梨はアジアンスーパーのようには大きくはなかったですけれど、買って帰ったらすごく美味しかったです!それに安い。
他には、卵や、いろんな種類のお肉、様々な部位が売られていて、こちらも買わずにはいられませんでした。ポーターハウス、ラム肉、豚肉、ベーコン、などなど。
念のためクーラーボックスを持参していってよかったです。家に帰って食べてみると、卵は白身の盛り上がりがすごい。普段、ファーマーズマーケットをのぞいても、卵は高いなぁとなかなか手が出せないのですが、ここは大きな卵が1ダース4ドル。
この日お店にいた方は、田舎にいそうなやさしいアメリカ人という感じの方でした。少し雑談しましたが、ずっとニコニコといい対応をしてくれました。
動物も少し
肝心の動物たちですが、今あまり近くで見られないんだよ、とのことで、そんなにたくさん見ることは出来ませんでした。近くでたくさん一番見られたのはニワトリさん。ヤギなど他の動物も遠目には見られました。
あと、お店の道の反対側近くに牧場があって、車から牛が見られたので、子どもに「牛さんだね」と見せたりしました。
お店の中には、ジャーマンシェパードがいました。このときは、子犬も売っていたようで、かわいいワンちゃんたちもお店の中にいて。
犬を触らせてもらえて、子どもはとても喜んでいました。
他にはこんな果物狩り
実は、グーグルマップで調べたときに、栗の写真を見かけたんです。
って思いましたが、時期的に9月くらいなのだそうです。日本もそうでしたっけ?全然記憶になくて。しかも、このファームでは今年は栗が不作だったみたいで、薬を使わないからどうしてもね、というようなことを話していました。
って思ってましたが、それはまたの機会にということで。
入り口に案内があって、季節によって他の果物も楽しめるようでした。こちらのページの案内によると、
- ブルーベリー
- ブラックベリー
- ラズベリー (Red, Yellow, Black)
- りんご
- 梨 (Asian and European) などなど
こんな果物があるようです。
私たちが11月初めに行ったときは、まだベリーが少し残っているから、採りたかったら別の袋にとってもいいよ、と言われました。確かに、美味しそうなベリーが実ってました。
さいごに
観光列車を楽しんだ後、たまたま見つけた近場のファームで、キウイベリー狩りも楽しんだ旅になりました。
紅葉は、日本の繊細な紅葉とはまた違うと思うのですが、
と感じています。ニューヨークとペンシルベニア間の道中も、紅葉がとてもきれいでした。
今回訪れたファームは、とても素朴なところでした。お店の人に聞いたら、ここの卵やお肉や果物など、ニューヨークでは売っていないとのこと。私たちがお店にいる間に、何人か買いに来ている人がいましたが、近くにこんなお店があるなんてうらやましい。そのうち郊外に住むことになるのかな、と折に触れ、話したり考えたりしていますが、こんなお店で品物が買えるのは、郊外に住む大きなプラスポイントだな、なども思いました。
子どもに外の景色を楽しめる電車を体験してもらえて、キウイベリー狩りも楽しんでもらえて、いいお休みになりました。
おまけ
キウイベリーはその後、近所の路上の果物屋さんに売られているのを見つけました。
そんな話をしたら、日本のうちの実家でも作ってるって!
いい季節に一緒に日本へ行けたら、日本でもキウイベリー狩りを楽しもうね。